2014.8.6
分譲マンションのリノベーション。基本的な間取りは変えずに、建具や素材をコントロールすることで、コストを抑えながらも、既存の空間に新しい価値を与えられればと考えました。元々茶室があるというユニークな状況を活かして、和と洋の関係を意識したつくりになっています。例えば、壁の素材は表情のある左官仕上げとし、光が柔らかくまわるしっくいの質感をもちながらも色を白系にすることで、シンプルでありながらも素材感が程よく主張する空間になっています。古くから日本の家屋に存在する引き戸によって空間同士が仕切られているので、開け放しにしておけば部屋の奥の方まで自然光がまわりこみます。床も各部屋同じ床材を連続させているので、空間の広がりをより感じる事ができると思います。
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