2003.4.1 東京都北区
上中里の集合住宅
周囲は住宅が建て込んでいて、密集度の高い地域に計画された集合住宅である。
住戸配置と構造壁を一致させることが、この類の建築の枠を決めてしまう一因ではないかと考えて、戸境に位置する壁と構造壁とを切り離して考えている。その結果、構造的には最小限の耐力要素を用意すればよく、部屋の配置や向き、大きさなどを制限する要素を減らすことができる。
南面採光という形骸化した方位による優劣を取り外した。建物中央に階段室を配置し、外周面に対する住戸の表面積をできる限り確保して、それぞれの方位を特性として評価した。それはそのまま各住戸の特性へと置き換えられている。
日影条件によって配置が決まり、周囲との距離がつくられた。高さに比例して開放性が増していく。外部に対しては全面開口としている。各階は同じ平面形状であるが、周囲の状況を積極的にインテリアとして扱い、それぞれの住戸で質の異なる場所をつくり出している。 この記事にコメントする
住戸配置と構造壁を一致させることが、この類の建築の枠を決めてしまう一因ではないかと考えて、戸境に位置する壁と構造壁とを切り離して考えている。その結果、構造的には最小限の耐力要素を用意すればよく、部屋の配置や向き、大きさなどを制限する要素を減らすことができる。
南面採光という形骸化した方位による優劣を取り外した。建物中央に階段室を配置し、外周面に対する住戸の表面積をできる限り確保して、それぞれの方位を特性として評価した。それはそのまま各住戸の特性へと置き換えられている。
日影条件によって配置が決まり、周囲との距離がつくられた。高さに比例して開放性が増していく。外部に対しては全面開口としている。各階は同じ平面形状であるが、周囲の状況を積極的にインテリアとして扱い、それぞれの住戸で質の異なる場所をつくり出している。 この記事にコメントする
設計・監理
川辺直哉建築設計事務所 担当/神保兼一郎
構造設計
テクトニックコンサルタンツ
用途
共同住宅
敷地面積
162.79㎡
建築面積
97.36㎡
延床面積
342.15㎡
構造
鉄筋コンクリート造
規模
地上4階
工期
2002.09~2003.04
施工
岩本組